内容説明
ピタゴラスの定理ほど重要で誰にもよく知られた数学の定理はない。その定理を窓にして、古代バビロニアから今日まで四千年に及ぶ数学の発展と文化への影響を生きいきと描く。四百種を超える定理の証明法、ワイルズによるフェルマーの最終定理の証明、バビロニア人たちの驚くべき数学の水準、ピタゴラスやアルキメデスのこと、代数の体系化、座標の導入、微積分学の創始、微分幾何、非ユークリッド幾何学、相対性理論、音楽と数学の類似性、…。数学とその歴史に関心のある人には、たまらなく楽しい、話題満載の数学歴史物語。
目次
イギリス、ケンブリッジ、1993
メソポタミア、1800B.C.
ピタゴラス
ユークリッドの『原論』
アルキメデス
翻訳者と解説者、500‐1500
フランソワ・ヴィエトが歴史を作る
無限大から無限小まで
371個の証明、そしてさらにいくつか
主題と変奏曲〔ほか〕
著者等紹介
マオール,E.[マオール,E.][Maor,Eli]
イリノイ在住の数学者、数学史家。シカゴのロヨラ大学で数学史を教えている。イスラエルのテクニオンで博士号を取得。熱心なアマチュア天文家であり、天文雑誌の常連寄稿家でもある
伊理由美[イリユミ]
1933年生まれ。東京大学工学部応用物理学科卒。工学修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hiyu
6
ピタゴラスの定理が中心であるが、数学の歴史の話といってよいか。興味深いというか、途中で式を追うのを辞めてしようかと思ったところに以前から好きだったベクトルの話に救われたという感じ。2023/04/01
takao
2
ふむ2022/05/07
ポン・ザ・フラグメント
0
ピタゴラスの定理はピタゴラス以前から知られていたのだね。とはいうものの、ピラミッドを建てたエジプト人が知っていたかどうかについては否定的。あまり脇道に逸れたエピソードは語られていないので、純粋に数学好きの人向きかな。ほぼ飛ばし読み。なさけない。2013/11/05