内容説明
結晶の対称性に関する基本的事項のやさしい解説からはじめ、古典的結晶学の最近の拡張研究までをつぶさに紹介する。とくに群論による数理結晶学の成果を十分にもりこんだ本書は、その完成に貢献した著者ならではの、この分野最初の解説書である。鉱物学教室における永年の指導経験を基に初学者への教育的配慮を盛りこみ、理工系学生の自習書としても役立つことを期した。また関連分野の研究者には的確な指針を与える必読書となろう。
目次
第1章 結晶と対称
第2章 微視的対称の種類
第3章 対称操作の組合せ
第4章 結晶の巨視的対称
第5章 群と運動
第6章 正則点系と結晶格子
第7章 準同型と点群
第8章 空間群導出の方法
第9章 空間群の導出
第10章 空間群論の拡張