出版社内容情報
読むことは倫理的規範と無縁ではなく,読みのプロトコルが絶えず構築されなければならない.エーコ,バルト,デリダの記号論・テクスト論を踏襲しながらも,倫理的・価値論的観点からその思想を批判する.
内容説明
ひとは倫理的・社会的存在である以上、読むことと倫理的規範とは無縁ではなく、読みのプロトコルを絶えず構築していかなければならない。エーコやバルトの記号論そしてデリダのテクスト論を踏襲し、読み・解釈・批評の理論を明快な語り口で展開する本書は、デリダの理論的寄与を認めつつも倫理的・価値論的観点からディコンストラクションを批判する。
目次
第1章 読むこと―間テクスト的行為
第2章 解釈―プロトコルの問題
第3章 批評―レトリックと倫理