出版社内容情報
近代以前の日本社会を対象として,周辺世界との関連において地域史をとらえ,また社会を担ってきた多様な人々を総体としてとらえる.その内面の世界にも着目する等,日本史研究の新局面を開拓し,日本史像を再構築する.
内容説明
近代以前の社会集団のあり方は、現代の日本人の意識に深い影響を及ぼしているという。本巻は古代~近世の様々な社会集団を取り上げ、その複雑な性格が歴史的にどのように形成されたのかを解明する。
目次
1 日本古代の「クニ」(鎌田元一)
2 古代社会における「ウヂ」(吉田孝)
3 家と一族(羽下徳彦)
4 近世の「いえ」(山口徹)
5 近世商人の同族組織(賀川隆行)
6 近世農民の地理的移動と階層間移動(速水融)
7 中世寺院の僧侶集団(久野修義)
8 供御人・神人・寄人(大山喬平)
9 賤視された職人集団(横田冬彦)
10 惣村から町へ(朝尾直弘)