出版社内容情報
クローン羊は世界に大きな衝撃を与えた．なぜドリーが誕生したのか．生殖技術とは？ クローン人間誕生の可能性は？ これらの疑問に答えながら生命倫理をめぐる欧米の議論を紹介し，生命技術の意味を問い直す．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カラス
1
20年前の本だが、そこそこ面白かった。技術的・科学的側面はさらっと解説するにとどまり、本題は生命倫理の問題。アメリカと欧州で、この問題がどんな風に扱われ、どんな議論をされたかということを紹介してある。そして、最後には日本において確固とした生命倫理がないことが指摘されている。雑誌収録時のタイトル「クローン羊が問う生命倫理なき日本」の方がこの本の内容を適切に表していると思う。2020/01/30
