出版社内容情報
「神戸はあと千年は大きな地震に襲われない」「阪神大震災級にも耐えられる」「活断層がなければ安心だ」…震災後2年の間に生み出された新たな神話を徹底批判する.自然に逆らわない文化づくりに,いま必要なことは何か.
目次
日本列島全体が地震活動期に
阪神・淡路を上回る震災がおこる
地震予知はできるか
自然の摂理に逆らわない文化を
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
asac3310
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1997年の段階でこのような論を述べている石橋克彦さんに敬意を表したい。「敗戦後の50年間が地震列島の一瞬の静穏期だったこと、この期間に地震に弱い国土と社会をつくってしまったこと、そしてこれから地震活動期を迎える可能性が高いことを、はっきり認識する必要があります。」との氏の言葉を今回どうとらえ、過密と過疎の解決、分散型国土の構築、経済至上主義からの脱却という国家・社会に変換していけるのか‐21世紀における日本人の価値観を大きく変えていくための警鐘として今回の震災をいかしていくことが我々の使命だと感じた。2011/04/06