出版社内容情報
17世紀に書かれたシェイクスピアの戯曲『マスベス』の面白さは何だろう? ドラマの導入と仕掛け,音の効果,言葉のクラスターなど,その魅力のカギを今日の情報社会にひきつけてときあかす.
内容説明
17世紀に書かれたシェイクスピアの戯曲『マクベス』の面白さは何か。その魅力のカギを、今日の情報社会にひきつけてときあかす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
63
2017年23冊め。P.12~15にかけての”Fair is foul, and foul is fair:"の誤訳についての説明が興味深かった。マクベスがいつの間にか魔女の世界と何か関係をもってきてしまったということを観客にほのめかすということ。魔女が最初に言ったことはわすれていてかまわない、しかしなんとなくどこかで聞いたような気がするという漠然たる記憶を持たせるという、なんという深い演出なのだ。2017/01/10
ももはな
3
文学のレポート試験の参考として使いました。2012/07/30
悸村成一
0
軽く触発を。図書館本。2013/08/31
masha
0
シェイクスピアの醍醐味は仕掛けに溢れたセリフだという。一番印象に残ったのは、初めの部分で紹介されている、有名な魔女のセリフ「fair is foul, foul is fair」。いろんな訳があるけれど、日本語にすると韻を踏めないし、原語とは随分違った印象になる。 また、少し後の場面でマクベスが、魔女のこの言葉を聞いていないのに同じようなセリフを言う。ここが面白いところなのだが、魔女のセリフを意識してマクベスのセリフを訳した翻訳者の少ないこと。15人中確か2人って書いてあった。2019/06/28