出版社内容情報
カトリックの布教事業が精力的にすすめられた大航海時代にあって,特異な位置を占める「キリシタン」時代.ほぼ一世紀に及ぶこの時代を厖大な原史料を駆使し,世界史的視野に立って通史的に叙述したはじめての試み.
内容説明
世界史的視野から日本キリシタン時代を通史的に描く初めての試み。
目次
布教保護権
ザビエルによる日本開教
初期キリシタン布教
キリシタン教会の布教政策
キリシタン教会の経済活動
キリシタン大名
2度の遣欧使節
キリシタン教会の文化的活動
豊臣政権とキリシタン
キリシタン邪教の思想
江戸幕府とキリシタン
長崎教会
布教聖省の設置と日本
江戸幕府の禁教令
禁教
「鎖国」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さくらさくら
37
高瀬弘一郎氏の著書は『キリシタン時代の研究』に続いて2作目。『キリシタン時代の研究』よりは遥かに読みやすい。ザビエル渡日から「鎖国」までを詳しく書いてあり面白く読めた。戦国〜江戸初期は想像以上に海外との交流があった様だ。キリシタン大名の領地内で神社仏閣の破壊が行われていた事、江戸時代に領土・領海の意識が鮮明になっていた事、江戸時代になっても中国との国交・貿易=冊封体制をとらなければならなかった事には驚いた。そして著者の本を読むと秀吉と徳川幕府のキリシタン禁令は正しかったのだと実感する。2020/12/30
たかぴ
3
読み応えあるのに駆け足で読んでしまい残念。またいずれ。2023/04/11