出版社内容情報
歴史家は何を目指し,どのような精神によってこれを達成してゆくのか.このレジスタンスに倒れた歴史家の深く透徹した省察を,親密な語り口で伝えたあまりにも有名な著作.厳密な校訂による原著新版に練達の新訳!
内容説明
本書は、第二次世界大戦にレジスタンスに斃れたマルク・ブロックのあまりにも有名な遺著。「パパ、だから歴史が何の役に立つのか説明してよ」とのわが子の問いに応えてブロックは、歴史学への論難をもっとも高い鞍部で受け止め、歴史家が何を目指し、どのような精神でこれを遂行するかを、あたかも練達の職人の親方がその手の内を明かすように諄々と説いてゆく。この名著はまるで昨日書かれたかのごとくに清新で、深く透徹した省察によって人文諸科学のすべての学徒に開かれたものとなっている。今回、ブロックの長男が遺稿に立ち戻り厳密な校訂を施し、面目を一新した本文により新訳、新版とした。
目次
第1章 歴史、人間、時間
第2章 歴史的観察
第3章 批判
第4章 歴史的分析
第5章 (無題)
著者等紹介
ブロック,マルク[ブロック,マルク][Bloch,Marc]
1886‐1944。20世紀のフランス歴史学を代表する歴史家。現代歴史学の誕生に大きく貢献し、その影響はあまねく世界に及んだ。時代と正面から向きあい真摯に生きた一人の知識人であり続け、第二次世界大戦中にレジスタンスに斃れた。リュシアン・フェーヴルと「アナール」誌を創刊、主著に『フランス農村史の基本性格』『封建社会』『王の奇跡』などがある
松村剛[マツムラタケシ]
1960年生まれ。東京大学大学院博士課程中退、パリ第四大学文学博士。中世フランス文献学を専攻。東京大学大学院助教授
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感想・レビュー
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