普通選挙制度成立史の研究

普通選挙制度成立史の研究

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  • サイズ A5判/ページ数 479,/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784000020114
  • NDC分類 314.8
  • Cコード C3021

出版社内容情報

大正デモクラシー期の中心課題であった普選運動の発展過程を,婦人参政権運動を含めて精密に追跡し,政治構造の変化を析出する中で,治安維持法と抱合せた歪んだ普選制に収斂されてゆく,体制側の民衆統合政策を実証.

内容説明

普通の実現は明治憲法下で政治的自由を求める国民の基本目標であり、大正デモクラシーの中心課題であった。本書は普選運動の発展過程を婦人参政権運動をふくめて精密に追跡するとともに、体制側の民衆統合政策が、治安維持法との抱合せという、ゆがんだ普選制に収斂されて行くさまを実証し、大正デモクラシー期の政治構造の変化を析出する。

目次

普通選挙期成同盟会の活動
第一次大戦後の普選運動
普通選挙法の成立過程
大正期婦人の政治的自由獲得運動―新婦人協会から婦選獲得同盟へ
第一次大戦後の僧侶参政権運動

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rbyawa

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h057、男子普通選挙が実現したのは日本では昭和初期、その成立と共に「治安維持法」が同時に成立する必要があった、という結論になっていてため息。本来普通選挙は徴兵制(明治初期に成立)とのバランスを考えると必要だと反対者ですら早くから認めていたはずが…、この結果からして、政界はむしろ初期のほうがまだ話は通じ、どんどん末期症状にとなっていく始末。民主運動の本と、言えなくもないんだけど(民間にはその流れがある)、この後で国が破綻したのも当然という結論にしかならない、なぜここまで国政が悪化したかのほうが不思議かも。2017/08/10

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