破獄

破獄

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  • サイズ B6判/ページ数 339p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000018487
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

昭和11年から22年にいたるまで,青森,秋田,網走,札幌の刑務所から四度にわたって破獄をくり返した男,佐久間清太郎.閉じこめられた男と,閉じこめた男たちの息詰まる闘いを緊迫する時代背景の中に描き出した名著.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ayumii

19
こんな人物を死ぬまで監視し続けなくてはいけないと思うと気が遠くなる。食糧は不十分だし寒さも尋常ではない。囚人も大変だけど、監視する側の待遇もひどい。府中刑務所への護送の壮絶さにはこちらまでへとへとになりそうだった。戦中・戦後の混乱の中、相当な数の逃走や獄中での死亡があったと…その数の多さにも驚いた。それでも囚人を人として扱おうとした鈴江…私ならできるだろうか…ほんとうに辛かったけど最後まで読めてよかった。2024/02/10

毒まんじゅう

8
戦時下・戦後に脱獄を繰り返した男の話が淡々と描かれている。尋常ならざる精神力と体力と観察眼を持ち合わせている人物。時代が違えば違った形で有名になれたのではないかと思う。人を変えるのは力ではないですね。2016/09/19

冬薔薇

4
戦中戦後の社会を背景に一人の囚人の前代未聞の破獄と刑務官の攻防を描く。「戦争の昭和」の歴史を刑務所という視点で追い、厳しい規則と刑務官の温情で心開く様子はうるっとくる。誰のおすすめか忘れたが読んで良かった。2015/03/15

けえこ

2
再読。 佐久間の異常とも思える執念深さ。 刑務管に対する心理的圧迫の与え方は、ハンニバル・レクター並の狡猾さ。 そして超人的な運動能力と体力。2015/06/14

にやり2世

2
佐久間と看守の攻防はどちらの味方になるかちょっと迷いが出る。見事な作戦で脱獄続けたらヒーロー扱いされるのも当然。映画みたいだもの。鈴江とのやりとりは泣くのこらえてたけど最後の方は無理だったな。2014/10/19

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