出版社内容情報
激動する20世紀の歴史的現実は,さまざまに交錯する思想とイデオロギーの闘争の場でもあった.理念と現実を直截に表現する政治理論はこの世紀をどのように描いてきたか,代表的理論家の業績と学説を客観的に記述.
内容説明
激動する20世紀の歴史的現実は、さまざまに交錯する思想とイデオロギーの闘争の場でもあった。現実と理念とを直截に表現する政治学・政治理論は、この世紀をどのように描いてきたのだろうか。ウェーバー、シュミット、ラスキからアレント、ロールズ、ハーバーマス、フーコーに至る代表的な政治理論家の業績と学説を客観的に記述する。
目次
序 20世紀と政治理論
1 多元的国家論(E.バーカー―理想主義の継承;H.J.ラスキー―多元的国家論から階級国家論へ;G.D.H.コール―ギルド・ソーシアリズム)
2 科学とイデオロギー(M.ウェーバー―合理化のエートスと行方;C.シュミット―自由主義批判の論理;K.マンハイム―イデオロギーとユートピア)
3 政治学の経験科学化(H.D.ラスウェル―精神分析学的手法;D.イーストン―一般体系分析;K.W.ドイッチュ―サイバネティクスの政治理論)
4 政治哲学の再生(J.ロールズ―正義の理論;R.ドゥオーキン―平等の価値;R.ノズィック―最小国家の擁護)
5 モダンとポスト・モダン(H.アレント―政治的空間の回復;J.ハーバーマス―コミュニケーション的行為の理論;M.フーコー―規律=訓練権力と抵抗)
結論 総括と展望