内容説明
近年、ようやく世間に認知されてきた『うつ』。それでもまだまだ世間の風当たりは厳しく、「甘えてるんじゃないの？」「怠けてるだけでしょ」そんな偏見が多いことも事実です。でも、実は『うつ』になりやすい人ほど、成功する素質に溢れているのです。その根拠を、筆者自身の体験から様々な視点から解説してみました。
目次
はじめに 『うつ』とはどんな病気なの？
第１章 頑張ってしまう人ほど『うつ』になる
第２章 自分の心と戦った人はとても強くなれる
第３章 苦しむ中から深い思索が生まれる
第４章 『うつ』かな、と思ったときに―心の強さを取り戻すための七か条
第５章 もし、あなたの大切な人が『うつ』になったら
著者等紹介
野口敬［ノグチタカシ］
１９５０年、東京生まれ。パソコン専門紙編集長、人材派遣会社主任企画部員、システムインテグレーション会社企画本部長などに従事。人とシステムの双方に深く携わった経験から、「能力開発には、人の意識の分析だけでなく、それを育んだ社会的なしくみからとらえなければならない」と痛感。１９９１年、創造性開発・評価の手法を普及させるためにコミュニケーション・クリエイティブ・センターを設立。意識のしくみだけでなく、社会のしくみもわかりやすく解析する「フレームアナリスト」として活躍中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コージー
49
★★☆☆☆社会のしくみをわかりやすく解析するフレームアナリストとして活動している著者。自身も「うつ」を体験。「うつ」はつらいけど、それを通じて〝かけがえのない価値〟を得られることを伝えたいという思いで書いた本。同じ症状で苦しんでいる方には、はげましになるかもしれはい。ただ専門ではないため、治療に関する記述や事例はほとんどない。周りの方が「うつ」を理解するにはいいかもしれない。【印象的な言葉】心ない一言が人を追いつめてしまうこともあれば、優しいいたわりの心が「うつ」を劇的に治すこともある。2018/09/04
イプシロン
17
１２０％共感できた。うつに関する本は様々あり、症状も人それぞれだが、この本はうつになる原因と、回復後に得る心の宝に的を絞っているので、人によっては、不満を感じるだろう。病理学的解説は語られていないので、そうした部分を求める人には不向き。体験からいえば、根本的な病根に触れているので、非常に有意義な一冊だ。治療手段では完治できない。生きる目的を持つことで完治する。そう感じられたら読んだ価値あり。一瞬たりとも心から目を離さず、自分の心を制御する方法を見つけること。うつは治すのではなく生まれ変わることだから。 2014/10/24
YOU
3
うつを乗り越えたとき人はとても強く優しくなる、と何度も繰り返し書かれていた。絶望と喪失と孤独を乗り越えたとき、とても強くなる。必ず乗り越えられるから、長いトンネルを越えると眩しい世界が差し込むから、今は苦しいけれど。。頑張ってとは言ってはいけない。もうすでに頑張り過ぎているのだから。2013/04/16
ゆうき
3
最近良くなってきたんで就活始めようとしたら、一気に落ちた。楽になれるなら死んでもいいと思えるけど、どんなに苦しくても生きたい自分がいる。乗り越えたら強くなれるんだろうな。2012/09/27
さだはる
2
自分も心療内科に通っているし、カウンセリングも受けているので、理解できる部分は多々ありました。でも、私はうつ病ではないらしいので、治るっていう感じがしておらず、そういう面では、やっぱり違うんだなぁと思いました。抑うつには同じようになるので、いろいろ深みにはまらないように気を付けようと思います。2014/11/06
