「国民読書年」特別ブックフェア「本が語る日本の半世紀」は、1960年以降の社会の歩みを、各年代の主要な出来事・世相に関連した本や同時代のベストセラーと共に振り返ろうとする試みです。
本は、常に時代を呼吸し、あるいは時代に先んじて人々に指針を示して来ました。新しい世代の感性や価値観を表現して強烈な輝きを放った本があり、また時代の息吹をみごとな言葉に定着して長く読み継がれている本があります。後世の視点から過去の出来事を検証し、人々に大きな感銘を与える書物もあります。ここに集められた140点の本は、評論・ノンフィクション・小説・エッセイなど、ジャンルはさまざまながら、いずれも時代と人間を深くとらえ、問いかけ、いわば時代と切り結びながら、私たちとともにこの現在を生きています。
もとより140点の書籍で「半世紀」の全体像をあらわせるものではありません。しかしすぐれた本の言葉から立ち上がる「時代のリアリティ」は、私たちの記憶を新たに意味づけ、未知の過去を追体験させてくれます。本たちのリアリティの響き合いを通して、世代から世代へ、親から子へ、伝えられ共有されるべき普遍的な価値の形に思いを馳せていただけるならば、望外の喜びです。
2010年 10月
株式会社紀伊國屋書店 国民読書年推進委員
株式会社紀伊國屋書店 国民読書年推進委員
■ブックリスト
リスト1 60年代・70年代
リスト2 80年代・90年代
リスト3 ゼロ年代・総合

